「不毛地帯」第6話(視聴率10.7) - ドラマな人々@遊Blog

「不毛地帯」第6話(視聴率10.7)

こんにちは。
遊(ゆう)です。
ご訪問いただきありがとうございます。

「不毛地帯」第6話を観ました。

近畿商事 業務本部長という壹岐正の役職は、さしずめ
大本営作戦参謀がそのまま商社に置き換わったようなもの。

その作戦一つで、勝者か敗者かが決まります。
軍隊ならば、指揮系統が明確であり、大本営のたてた作戦を
阻止する動きなどなかったことでしょう。

しかし、企業という組織は違います。
「出世」「妬み」など、個人の感情がもとで、足を引っ張り、
作戦の妨害に走る人間が必ずいるものなんですね。



第三次中東戦争勃発間近という確信を得た壹岐正は、
地中海と紅海を結ぶ重要な航路になっているスエズ運河が
封鎖されると予測。
そうなれば、原油を運ぶタンカーの航路が長距離となり、
運賃の高騰や船の需要が高まることは間違いないありま
せん。

ならば、タンカーの確保は、商社にとって当たり前のこと。

正しい情報を得ていれば、正しい判断が生まれるはず。
しかし、情報を得る術がなく、自分の頭越しに指揮権を
発動する人間に対する嫉妬と憎悪が、勝利するために必要な
当たり前の行動を阻止し、自らの会社を不利に追い込むこと
になろうとも、個人の感情を優先させてしまうことがある
んですね。

それが、人間社会というものなのかもしれません。

黄乾臣(石橋蓮司)から依頼された戦標船の手配も
副社長の里井達也(岸部一徳)が邪魔をしてしまいます。

結局、戦標船の一件は東京商事の鮫島(遠藤憲一)が
勝利することとなりますが、ここから先が大本営参謀と
戦争を知らない商社マンとの差が出てくるわけです。

第三次中東戦争はイスラエルが1週間から10日以内に勝利
すると予測するか、大マスコミの情報を信じ、長期戦と
読むか…

結果は、6日間で終結し、高値で売り抜けた壹岐正率いる
近畿商事の勝利に…。

副社長の里井達也(岸部一徳)が面白いはずありません。
ますます、壹岐正に対する憎悪は膨らみます。

これ以上、企業内人事の感情論で指揮系統が混乱すること
は許されるはずはなく、壹岐正はいっきに社長の
大門(原田芳雄)に対し、役職を解くか、あるいは自分を
社長に次ぐナンバー2の地位を要求することに…。

商社を舞台にすれば、このような物語だったわけですが、
少し目線を動かしてみれば、壹岐正の周囲には、まだ
戦争の傷跡が色濃く残っているわけです。

京都で天台宗の僧侶となり、健康を害しながらも荒行に
打ち込む秋津清輝(佐々木蔵之介)。
彼は、終戦をルソン島で迎え、多くの部下を自分の指揮に
よって失った罪を修行によって償っていると壹岐正に
訴えます。

大本営で作戦を立てていた人間とその作戦を遂行すべく
部下たちに指示を出し、戦死させた中尉。

何かの討論番組で第二次大戦について戦争体験者たちが
語っていたのを思い出しましたが、ひとくちに
第二次世界大戦といいましても、中国での戦争と東南アジア
での戦争は、全く様相が異なるもので、特に東南アジアを
舞台にした戦死者は、多くが食料不足による餓死だったと
いうような話を記憶しています。

あるいは、陸軍か、海軍か、空軍かによっても、
戦争の体験というのは、全く異なるものなのかもしれません。

さて、話しを戻します。

商社同士の闘いに勝った壹岐正は、社長の大門からの
酒席の誘いを断ります。
谷川正治(橋爪功)たち、シベリア時代をともにした戦友
とのひと時をビジネスに優先するのです。

その時の壹岐正の一言が心に残ります。

「今回は近畿商事の勝利でしたが、果たして、それが
 この国の国益にどう結びつくのかがわかりません。」

商社マンの気持ちというのはわかりませんが、少なくも
「国益」という言葉は、それこそ官僚や政治家が口にする
ものであって、民間企業の一個人が発する言葉ではないで
しょう。

しかし、戦争を体験した高度成長期のビジネスマンたちは、
皆、日本という国を立ち直らせ、この国を世界に誇れる
国にする一心で仕事に打ち込んだのでしょう。

平成という時代に、そのような大義をもって仕事をする
サラリーマンはいかほどでしょう?

今日、エンディングの歌が流れてきた際、あの1シーン
1カットのエンドロールで、ズームアップしていく
壹岐正のスーツ姿を見て思いました。

身に着けているのはスーツだけれども、
心は敗戦の戒めを受けた極寒のシベリアに置いてきた
ままなんだと。
近畿商事で働く今も、壹岐正の心はシベリアから離れる
ことはないのだと。

あの1シーン1カットのエンドロールはすばらしいですね。
小細工なし。
映画です。

それはそれとして、
秋津千里(小雪)と壹岐正の関係はどうなっていくんで
しょうか。

まさか、不倫にまで発展はしないんでしょうけど。
紅子(天海祐希)が「後悔するわよ」なんて、壹岐を
不倫にけしかけているような台詞が予告であったものです
から、どうにも気になります。

ま、それは次週のお楽しみということですね。

それでは。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

エンドロールで流れるトム ウェイツのハスキーな声が
今も耳奥で鳴り響いています。ブログ情報源



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2009-11-20 00:18 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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