「相棒9」前半を振り返って - ドラマな人々@遊Blog

「相棒9」前半を振り返って

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

「相棒season9」の前半9話が終わりましたね。

及川光博さん演じる神戸尊の杉下右京との相棒ぶりもすっかり
板につき、安心して観られるようになりました。

でも、ちょっと落ち着きすぎているかも。
薫ちゃん時代だと、薫ちゃん自身が人質になるなど問題を起こして
一悶着するなど、杉下右京の「静」に対して、薫ちゃんの「動」の
キャラが物語に幅を持たせていました。

それにくらべて・・・


神戸尊は杉下右京と路線が似ていて、あまり「動」的なキャラで
はないので、キャラそのものでドラマに動きが出てくる感じでは
ないんですよね。

そのぶん、脚本が勝負!といったところでしょうか?

そんなseason9の前半9話を観終えて印象に残った作品を
選ぶとしたら、第3話の「最後のアトリエ」
第8話の「ボーダーライン」でしょうか。

第3話の「最後のアトリエ」のレビューは、すでに書いたので
ここでは割愛させていただきますが、やはり、米倉斉加年さんの
老練な演技には特筆すべきものがありましたし、彼自身が画家で
あり、芸術家という点からも、とても深みのある作品に仕上がって
いたと思います。

で、第9話の「ボーダーライン」は、不景気、就職難、派遣、
孤独、自殺といった現代社会のかかえる負の側面を真正面から
取り上げた物語で、正直言って、観ているのが辛くなるくらい
主人公の男性(山本浩司)の置かれた立場がリアルでしたし、
また、彼の風貌や演技の質があまりにはまり役だったので、
とても印象に残ったのかもしれません。
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「相棒」というドラマは、時に、この回のような「今」「現代」
がかかえる社会問題や「霞ヶ関」や「永田町」にはびこる「負」
の側面をあえて浮き彫りにし、問題提起をする作品がかならず
といっていいくらいシリーズごとにあるように思います。

そうした作品は「相棒」スタッフの覚悟と勇気を感じさせてくれます。

なんていうか、「相棒」は逃げないんですよね、時代から。
時代に潜む暗い側面から目をそむけずに、正々堂々とテーマに
据え、杉下右京というキャラクターをとおして時代を斬りとって
いきます。

たとえば、今回のようなリストラにあった派遣社員が、他殺に
見せかけて自殺するという悲劇的な顛末を、報道番組の特集で
とりあげると、キャスターやら評論家が登場し、口角泡を飛ばし
て社会批判したりして、自らは正義漢ぶることで説教くさくなった
りすることがままあります。

でも、「相棒」というドラマで取り上げると
そこには、説教臭いものはなく、社会が主人公を自殺に追いつめて
いった軌跡を冷静に分析し、時代のもつリアルを視聴者に実感させ
る説得力のみが胸に突き刺さります。

それは一流のエンターテイメントを手がけるスタッフや出演者たち
だからできることだと思います。
と同時に、そうした社会の負の側面に対する真摯な態度、時代に
対する謙虚な気持ちがなければ、あのような作品群はできない
でしょう。
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「相棒」には、あらゆる面で、陳腐になりさがらない勇気と覚悟を
感じます。

それは、脚本家に新しい血を取り入れることに躊躇をしないことでも
わかりますし、あるいは、レギュラーのキャストを変えていくこと
からも感じます。

亀山薫、美和子といったレギュラーメンバーから神戸尊へのスイッチ。
そしてまた、映画では私の大好きな岸部一徳さん演じる小野田 公顕
をも死なせてしまうという英断。

変わることを恐れない「相棒」スタッフには頭が下がります。
クリエイターとして、尊敬に値しますよね。
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凄いことです。

さて、第8話の「ボーダーライン」の主人公を演じた山本浩司さん。
このどこにでもいそうな・・・いや、必ずいるであろうごく普通の
キャラの持ち主は、大阪芸術大学出身の俳優さん。

20090613015215.jpg

私の好きな映画館等の一人、山下敦弘監督のデビュー当時からの常連
俳優の一人で、自らメガホンをとることも。

そんな彼の出演作は数あまた。

山下敦弘作品では「どんでん生活」「ばかのハコ船」「リアリズムの宿
くりいむレモン 」「リンダリンダリンダ」など、主役から脇役まで
なんでもござれ的な活躍ぶり。

その他、映画では「雪に願うこと」「嫌われ松子の一生」
それでもボクはやってない 」「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
「さくらん」「サイドカーに犬」「黄色い涙」
グーグーだって猫である」「色即ぜねれいしょん」「カムイ外伝
など挙げていったらきりがないほど。



テレビドラマでは、NHK土曜ドラマ「外事警察」で公安の住本の
部下役で出演。その他いろいろ、脇やらゲストで出ていらっしゃる。



その出演作品数は、遠藤憲一さんや光石研さんに匹敵するほどという
ことですから、名前はわからずともその顔はどっかで観たことが
あるかも、と思わせるだけの露出度はあるお方。

演技もまさにリアル。
あのふて腐れたような、うだつのあがらない若者を演じるとすれば、
彼以外なら柄本祐か柄本時生あたりが浮かびます。

彼らのようなキャラは、邦画には絶対必要!貴重な存在です。

山本浩司さんが「相棒」で魅せた演技の中で、私が最も胸を
打たれたのは、最期の投身自殺直前の気合いを入れるシーン。

自らの手や腕に防御創を痛みに耐えながらつけていき、ビル屋上
から背面ジャンプする前に

「ヨシっ!ヨシっ!ヨシっ!」

と顔をひきつらせて連呼する演技が脳裏から離れません。
涙があふれます。

今後も要注目の俳優の一人です。

それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2010-12-26 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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