満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ「それでも、生きてゆく」第8話 - ドラマな人々@遊Blog

満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ「それでも、生きてゆく」第8話

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ
「それでも、生きてゆく」第8話
それぞれの覚悟…


を観ました。
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満島ひかり1.jpg


双葉の携帯が鳴る…
公衆電話から…

三崎文哉(風間俊介)からの電話。
草間ファームで双葉の父、駿輔(時任三郎)や
深見洋貴らとそろそろ会っていると思われた
兄、三崎文哉からの突然の連絡に戸惑う双葉…。

思わぬ兄の言葉に言葉を失う双葉。
兄はいったい何を言ったのか…

そこに草間ファームに向かっていた耕平(田中圭)
から電話が入る。

兄、三崎文哉が…またやった。
やってしまった。

前に進みかけていた時計の針が
また、逆方向に巻き戻されていく…。

耕平からの電話を受ける響子(大竹しのぶ)の様子に
凍りついていく双葉。

兄、三崎文哉は双葉になんて言ったのか…

「双葉、おまえが嫌だって言うからこんなことになったんだ」

その後の三崎文哉の言葉は、無音となり、文哉が呟く口元を
映し出すという演出に…。

三崎文哉が双葉に言った言葉とは
いったい…何だったのか…。

ドラマ終盤に、その言葉が明らかになるのですが、
その言葉は双葉にとっては、また、これ以上ない残酷な
言葉でした。

「双葉のせいで また 人を殺した」

三崎文哉は他人(ひと)よりも繊細なのかもしれない。
三崎文哉は他人(ひと)よりも臆病なのかもしれない。

でも、だからといって人を殺していい理由は存在しない。
人を殺す理由を、何かのせいにしてはいけないし
何かのせいで人を殺すことなどできないはずだ。

それが許されるなら
人は生きてはゆけないだろうから。

それなのに
三崎文哉は自らの罪を何かのせいにしてしまう。

病気だから人を殺してしまった…
双葉のせいで人を殺してしまった…

三崎文哉の哀しみは、
自らの責任で生きていないことなんですよね。
そんな気がします。

さて

兄の連絡を受け、
また兄が被害者を出してしまった事実を受け、
双葉と響子がかわす会話は、また、このドラマらしく
非日常に巻き込まれた際の日常についての
ユニークなものでしたね。

お風呂の話。

それは、15年前に亜季ちゃんがいなくなった時の
響子の記憶…

警察が来て
お風呂のことなんか
忘れちゃって…

ごはんとお風呂は
済ませられるうちに
済ましたほうがいいのよ…。

また 長い一日が始まるかも
しれないんだから。

そんな響子の助言どおりにお風呂に入り
被害者に会いに行くと言って出かける双葉。
そして、響子の言ったとおり、
それから双葉にとっての長い一日が始まることに。

いっぽう病院には、真岐(佐藤江梨子)は一命を
取り留めたものの、脳挫傷が広範囲にわたり、
昏睡状態にあり、意識を取り戻す可能性は薄いと
医師に伝えられる父、草間五郎(小野武彦)の姿が
ありました。

ONOTAKEHIKO.jpg

普通なら、草間はただの被害者家族という括りに
なるのでしょうけれど、私にはどうしてもそれだけで
片づけられない気持ちになります。

ドラマの中では特に説明的には描かれていませんが、
草間は幼女殺人の犯人であることを知り、いや、
そうした罪を背負った青年だからこそ、その更生のために、
自ら三崎文哉の身元を引き上うけ、今回犠牲となった真岐と
その娘とも同居させていたわけです。

草間五郎は三崎文哉というリスクを自らの責任で
身近に置き、彼の心の闇を晴らすべくともに生活をして
いたはずなのです。

つまり

草間五郎は、三崎文哉の親代わりなのであり、
だからこそ三崎文哉は三崎文哉ではなく、雨宮健二なのです。

真岐が犠牲になり、
草間五郎が被害者家族になったのには、
草間五郎自身の生き方が招いた結果でもあるのです。

だから

草間五郎自身、なかなか三崎文哉の父、駿輔のことを
責めるに責められないところもあるのでしょう。
そのあたりの怒りの持っていき場のなさが随所に感じられ
駿輔にも朝食を買ってきてあげたことなどからも
草間五郎の宙ぶらりんな怒りと悲しみが伝わってきます。

いったい俺は被害者家族なのか?
それとも加害者家族なのか?
駿輔を雨宮健二の父として見ることは正しいことか?
雨宮健二は俺が信頼して共に生活していたんじゃないか?

そんな揺らぎの中にいた草間五郎だったと思うのですが、
その宙ぶらりん状態から、いっきに被害者家族側の意識
に心が振れた瞬間がありました。

駿輔と双葉を見た瞬間(とき)。
駿輔に娘という存在があると知った瞬間(とき)。

そうだ、俺は被害者だ。
娘を失った被害者だ。
娘をもつ幸せなこいつの、この父親の息子の手で
俺の娘は犠牲になったんだ…

だから

もう我慢できない…
娘を返せ!娘を返してくれ!

そう叫ぶ草間五郎の姿に、私もつい目頭が熱く…。

いっぽう、
今度こそ絶対に家族として迎えよう…
どんなことがあっても文哉を家族として迎えよう、
そう決心して草間ファームを訪れた父、駿輔も
ある意味、草間五郎以上のショックに違いなく…。

二度目の加害者家族になってしまった。
二度、人を殺すことになるかもしれない息子の
父親である自分。
今度こそ息子を家族として迎えよう、
逃げずに前に進もうと考えていた自分は
なんて甘かったんだ…

もう、行き場がない…生き場がない…

道の真ん中を、車列の中茫然と彷徨う駿輔は、
死のうという気持ちなどではなく、すでに
生きている感覚を失った状態で、あたかも
幽体離脱でもしたかのような状態だったので
しょうね。

そして

洋貴に車で送られる双葉が言う言葉にも
少し、似た感覚がありました。


死にたい…

mitsushimahikari4.jpg

双葉がふと、そう漏らした言葉は
生きることに渇いているのに
生きることを神様から拒絶されているかのような
自分の人生に、すべての言葉が乾ききってしまう。

死にたい…

その言い方に感情はなく、
軽自動車の車窓に額をコツンと音をさせ
目に力なく、車窓から見える景色など何もなく
ただ茫洋とした空間に視線を彷徨わせ、

死にたい…

そう呟く双葉の乾ききってしまった心が
言葉から抑揚を失わせ、言葉から潤いを失わせ、
生きる意欲を失わせ、生きる意味を失わせていく…

自分の存在は いったい…

そんな双葉に、洋貴が水を必死に与えようとする。

「別に死ぬのはけっこうですけど
 遠山さんが死んだら 俺も死ぬと思います。

 僕らのこと誰も知らないところに行きたい 二人で」

あなたの生きる意味は、ボクにある。
ボクの生きる意味も、あなたにある。
だから、死ぬなんて言わないで欲しい。

どんなに辛くても…
それでも、生きてゆきたいです…二人で

そんな意図にもとれる洋貴の言葉でしたが
これをロマンスになぞらえて視るのは違うでしょう。
恋、愛などではなく



といったほうがいいのかな…。

どちらかの存在がなくなってしまうと
自分の存在が確認できなくなるような
そんな気持ちになるのかもしれません。



さて、

今回も

大竹しのぶさんです。

ootakeshinobu1.jpg

第5話では、耕平が母の幸福のために築いたはずの
日垣家の家族たちを前に吐露した本音…
15年もの間止めていた生きるための時計の針を
動かすために言わなければならなかった悪意ある
自分の本音の告白に、誰しもが息をとめて魅入った
はず。

そして、第8話の今回は、訪れた三崎文哉への
感情の激流。

蜷川幸雄の舞台公演でも観ているかのような錯覚に
陥るほどの激しく、狂おしい演技には、やはり、
大竹しのぶという女優の存在を実感できる
喜びがあると同時に、テレビドラマも捨てたもんじゃ
ない、という感慨に改めて浸れるものでした。
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前回、三崎文哉の同棲相手だった看護師の東雪恵(酒井若菜)
の話を聞きながら、押し黙ったままだった響子の姿に

何故なんだ?
東雪恵の話を聞いただけでも三崎文哉に対する
怒りがこみ上げるだろう?
本人がいなくたって、罵詈雑言を吐きたいだろうと
思っていたものですから、今回の響子の凶暴な姿には
喉元に刺さっていた魚の骨がとれた思いです。

ずっと待っていたんです。
この大竹しのぶさんを。

でも、
響子の攻撃に三崎文哉がノックアウトかと思いきや
最後の最後にカウンターパンチを用意していたのは
やはり、三崎文哉のほうでした…。

「亜季ちゃんきれいだった…
 三日月湖に浮かぶ亜季ちゃんはきれいだった
 それだけは覚えているんです

 だからおばさん
 そんなに落ち込まないで」

なんなんだ、いったい。
この徒労感は…。

これは病気では済まされないよ。
ドラマとはいえ、三崎文哉にはきっちりと
オトシマエをつけてもらわなければね、いずれ。

ところで
今回、ちょっと腑に落ちなかったシーン。

三崎文哉が草間ファームで傷害事件を起こしている
事実を把握していた響子と三崎文哉の再会のシーン。

三崎文哉が由佳(村川絵梨)の娘を抱いて現れます。
私はその瞬間、響子は孫である娘を三崎文哉の腕から
はぎ取るようにわが手に奪い返そうとすると思った
のです。

だって、亜季ちゃんを殺した憎き犯人であり、
かつ傷害事件を起こしたばかりの男なのですから…。

当然、

「離せ!人殺し!」

となるだろうと…ね、思ったのですが、実際には
自らの恐怖と興奮を抑えるように奥の部屋に駆け込んで
しまうのです…ちょっと違和感。

それと、響子と三崎文哉の攻防のシーン。

由佳(村川絵梨)が娘のおむつを取り替えに奥に行った際の
格闘シーン。
別に、あのシーンに絡む必要はないのですけれど、二人が
徒労感に倒れているその抜けの映像に茫然と二人の様子を
見ている由佳(村川絵梨)が小さく映っていたほうが
自然かと…

あれだけの物音です。
普通、心配して様子を見に来るでしょうしね。

響子と三崎文哉二人だけの世界に集中させたかったのは
わかりますけど、自分が案内してきた青年が、義母を苦しめた
あの殺人鬼だったのです、由佳がその事実を格闘という形で
目撃してしまった様子をさり気なく1カット入れてもね、
良かったと…。

今回はそんな感じです。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-08-28 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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