満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ、風間俊介、田中圭、安藤サクラ「それでも、生きてゆく」第10話 - ドラマな人々@遊Blog

満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ、風間俊介、田中圭、安藤サクラ「それでも、生きてゆく」第10話

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

満島ひかり、瑛太、大竹しのぶ、
風間俊介、田中圭、安藤サクラ
「それでも、生きてゆく」
第10話 対決の果てに


を観ました。
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hikari3.jpg

ようやく、一つの答えを聞くことができました。
そう。
私がこれまでの記事で何度も書き、問い続けていたこと。

何故、三崎文哉は亜季ちゃんを殺害したのか?

これまでは、恋人だった元看護師の口から
三崎文哉の日記についての説明があったくらい。

人間を金魚にみたて、新しい生命を自分がいつ
殺してしまうかもしれぬという恐怖に怯え、
自分自身の「生」にも自信をもてず、生まれてきた
ことに否定的な考えをもち、また、それを他人に
指摘されれば衝動的な殺意をもってしまう…

それを一言で「病気」と片づけ、自分自身を
可哀相だと語る三崎文哉に、私は絶望に近い憎悪を
感じたりしたものです。

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kazamasyunnsuke.jpg

第9話を観終えても、殺された人は終わりだから
いいと言い、殺した自分は生きていかねばならない
から可哀相だとほざく始末…

唖然とし、救いようのない三崎文哉に対して
まるで顔見知りに対する怒りのような感情が湧いてきて
しまいました。

文哉…
おまえは何故、亜季ちゃんを殺してしまったんだ?
自分を美化することはないんだ。
正直に答えろよ。
少しはおまえのことを理解させてくれよ。

そんな気持ちも湧いてきて、半ばあきらめてもいたの
ですが、第10話にきて、ようやく具体的な三崎文哉の
心情吐露が聞けて、正直、安堵した次第です。

『僕の家には お母さんと僕と赤ちゃんがいました
 赤ちゃんが泣くと わー嫌だ もー嫌だ
 お母さんはそう言います
 お父さんは帰ってきません
 僕は押入れのところにいました
 押入れのところは夜のところみたいでした
 お母さんはお父さんとハワイに行ったときの
 話を何度もしました
 水着のままで赤い大きなエビを食べたお話ももしました
 あんたたちが生まれてこなければ何度でもハワイに行けた 
 産まなければ何回もハワイに行けた
 言いました
 お母さんはお洗濯ものをもってベランダのところに行きました
 お母さん、どこ行くの?どこ行くの?
 天国よ、と言いました。
 天国のハワイに行くと言いました』

母の生まれ故郷に行き、母の生家を訪ね、母の思い出を探し
疲れ、母を感じながら横になり、朦朧としながら独白する
三崎文哉…

そこには、自分を虚飾する必要のない素直な三崎文哉が
いたように思います。
彼の記憶はおそらく確かなもので、彼の人生観は
その記憶に大きく支配されているのでしょう。

自分たち兄妹を産んだ母親から
二人の存在自体を否定され、拒絶された記憶。
これは相当に辛く、重い記憶にちがいありません。

だからといって、殺人は肯定できるわけではありませんが
三崎文哉という一人の人間のルーツを知るうえで、
この母を求め、母から拒絶され、存在を否定された記憶は
とても無視できないものにちがいありません。

そして、自分を産んでくれた母親から、普通なら
精いっぱいの愛情を注いでくれるはずの母親から
その存在を否定され、拒絶された子供ですら、
それでも生きてゆかねばならないという現実に
生きることの意義に模範解答を求めようとする
教育の風潮なぞに辟易した気分がもたげてきます。

実母から存在を否定され、拒絶された経験のない
私には、三崎文哉の心の闇は想像すらできません。

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ただ、はっきりしているのは、彼は決して病気などでは
ない、ということ。
ただただ、愛情を求めた結果…その反動といったほうが
よいのかもしれません。

幼少期に安息を知らない子供…
三崎文哉は育児ノイローゼでヒステリー症状を呈していた
母親から逃れるように、いつも押し入れに居たのでしょう。
押し入れは…母胎。
これはよくメタファーとして使用される例ですが、
この三崎文哉が言う「押し入れ」は、まさに母胎回帰願望
そのもののように思います。

母の生家の離れで写真に埋もれていた三崎文哉も
また、母胎回帰のような錯覚に陥ったのでしょう。
その安息感の中での母の自殺と亜季ちゃん殺害の
顛末の告白だったのだと思います。
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新たにわかったこと…

三崎文哉は、母から存在否定され、目の前で投身され、
存在を否定された自らの逃げ場を失ったことで、
家族を殺害する悪夢に苦しみ、それが果たせぬと知ると
自ら死を選択し、三日月湖に身を沈めようと柵を壊す
目的で金槌を手にしていたこと…そして、そこで偶然
亜季ちゃんに会い、「生まれてこなければ良かったのに」と
母同様に、自分の存在を否定されたかのような発言をされた
ことから、我を失い発作的に亜季ちゃんを殺害したこと…。

存在を否定されながら生きていることに罪悪感を感じながら
他者からそれを指摘されると衝動的な暴力行動に走ってしまう。
それはきっと母への抵抗なのかもしれません。
自分の存在を認めさせようとする抵抗…
生きるために必要な自己肯定という暴力。

生きるべきでないと感じているにもかかわらず、
自らの存在を否定されると無性に生きる方向にベクトルが働き、
相手の存在を消そうとしてしまう。

死にたいのに、生きようと反応し
相手の存在を否定し、自らの生を肯定しようとしてしまう。

矛盾した存在。

三崎文哉は、おそらく、普通の子。
矛盾しているのも普通のこと。
ただ、母から否定された自分の存在の持って行き場を
見つけられなくなってしまった不幸があるように思います。

人は矛盾している。
生きることは矛盾の繰り返し。

このドラマでは、いつもそのような場面を観ることができ
その都度、人が生きるっていうのはけっこう恰好の悪いもの
なのだということに気付かされます。

たとえば今回も

三崎文哉が入水自殺を試みる場面で、
「ああ、お腹が空いた…」
と言ってプールに身を投じます。

空腹を吐露するのは、生きたい証のはずなのに、
行動は死に向かっています。
かと思うと、命が助かったと知ると、体が生に対して
正直に反応し、双葉と洋貴に対して空腹を訴え、
反省する素振りもみせずに食事をし、胃を満たそうと
します。

そして、生きることの尊さを説こうとしながら
途中でやめ、自分の意思とは無関係に朝日は
毎日昇り、一日が始まっていき、その繰り返しこそが
生きることそのものであるというような感慨をもった
趣旨のことを真剣な表情で語る洋貴に対し、全く
無反応な三崎文哉が空腹を理由にオムライスに
ガッツク場面…

その無反省さに半ば呆れ、立腹しそうになるものの
一口洋貴自身もオムライスを口にした途端、目を丸く
して声を出して笑いだすシーン…

eita2.jpg

あれは、オムライスがあまりに美味しかったから
なんですよね、きっと。
文哉に伝えたいこと、生きることに真剣に向き合う
ために文哉と心を通わせようと必死になっていた
自分がバカバカしくなるくらい、そのオムライスは
旨かった…洋貴もお腹が空いていたわけです。

ああ、そうだ。
難しいことはいいんだ。
今、この抜群に美味しいオムライスを食べている
ことが幸せなんだ…文哉と同じオムライスを食って
旨いと感じている…
生きているって、そういうことかもしれない。
難しく考えることはない。

以前、洋貴が被害者家族の藤村五月(倉科カナ)に
死にたいと思いながらグラビア見て、クソして寝て…
と自分を卑下した場面がありましたよね。

命を救われた感謝より、空腹が優先してオムライスを
口にする三崎文哉も、人生を語ろうとするもオムライスの
旨さに笑ってしまう洋貴も、結局、そういうことなんで
しょう。

人間は矛盾している。
人間は考える葦かもしれないけれど
喰って、寝て、クソして人生を語る葦なんです。
どんなに辛くても、悲しくても、太陽は必ず大地から
その光線を輝かすように、人のありようも理想とは
程遠く、考える葦である以前に、生命としての本能や
営みに忠実な生きものだということをもっと素直に
受け入れることが大切なのかもしれません。

矛盾を否定するのでなく
矛盾を肯定するおおらかさが
人が生きていくためには必要なことなのかもしれません。

このまま自殺して死んでくれたら…
そう思っていたはずなのに、
いざ、息絶えようとする兄を目の前にして
お兄ちゃん、嫌だ嫌だ!お兄ちゃん、お兄ちゃん!
と、生きて欲しいと懇願し、
命をとりとめた後に反省の色を見せずにオムライスに
ガッツク兄に怒りの飛び蹴りに加えて羽交い絞めに
拳を振り下ろす双葉の振幅する感情と肉体表現こそが、
矛盾を孕んだ人間らしさをみごとに体現していたように
感じます。

hikari1.jpg

矛盾しているからこそ
人間であり、生きていること。
人はもともとそれほど立派なもんじゃない。

だから

希望に向かって…
夢に向かって…
ガンバレ…

犯罪加害者家族も
犯罪被害者遺族も
互いに必死で、生き続けることに精いっぱいで、
社会の視線に耐えることに頑張りつづけているのに
希望とか、夢とか…もっとガンバレとか…

夜なのに
太陽を探せと言われているようなものなのかも
しれません。

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だから

犯罪加害者家族と犯罪被害者遺族という水と油の存在も関係も
生きていくために共存しようと模索してもいいんじゃないか…
そう思えるようになることで、このドラマに可能性をを見出す
ことができるような気がしてきます。

ootakeshinobu1.jpg

『同じ乗り物に乗っていて
 一生 降りることはできない

 じゃあ行先は
 一緒に考えないと…』

最終回、どんな行き先を示してくれるのでしょう?
そして、どんな灯りをともしてくれるのでしょう?

楽しみです。

余談ですが
このドラマで風間俊介さんは、格闘シーンが多くて
大変ですね。
大竹しのぶさんとの格闘しかり…
瑛太さんとの格闘しかり…
そして、満島ひかりさんに蹴られ…
どのシーンもみな、獰猛な野良犬同士の喧嘩のような
呻き声をあげていて、なかなかテレビではない
見応えのある格闘シーンでした。

俳優同士が、感化されあっているのがわかりますね、
このドラマは…。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-09-11 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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