満島ひかり、瑛太「それでも、生きてゆく」最終話2 - ドラマな人々@遊Blog

満島ひかり、瑛太「それでも、生きてゆく」最終話2

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

満島ひかり、瑛太「それでも、生きてゆく」
最終話 光の方に向かって…

を観ました。
その感想のつづきです。
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亜季ちゃんのお墓参りを済ませた双葉が、
深見荘に立ち寄るシーン…

そこでの二人の対話。

双葉とずっと一緒に生きていきたいという気持ちを
正直に伝える洋貴。

eita2.jpg

それに対して、双葉は自分も同じ気持ちだったこと
と洋貴の告白に対する喜びの気持ちを伝えるものの
兄、三崎文哉が植物状態にさせてしまった草間真岐
(佐藤江梨子)の娘の母親になる、と告げます。

瞬時、言葉に詰まる洋貴…
目の前にいる双葉の口から想像だにしなかった
宣言が飛び出したことで、何をどう理解してよいか
わからない様子…。

『加害者はあなたじゃないでしょ、文哉でしょ。
 遠山さん、ただの妹じゃないですか?
 なんで、あなたが背負うんですか?
 あなたが引き受ける理由ないでしょ?』

「あります。
 変な理由でもいいですか?
 あ、でも本当の理由の気持ちです。」

『なに?』

「真面目に生きたいんです。
 真面目な人でいたいんです。
 甘えたくないんです。」

『そんなの理由にならないです。』

「私にはなるんです。」
 ・・・・
「ごめんなさい。
 もう、決めたんです。」

双葉…

hikari.jpg

加害者の妹でありながら
被害者遺族の洋貴に会いに行き、
加害者家族と被害者遺族の間に生きる希望の灯りを
見つけようとした彼女は、

今度は

再び兄が犯した暴行の被害者家族として報道される
テレビに映し出された娘に抱かれたクマのぬいぐるみの
ほころびを見て、迷うことなく、その子の母親に代わって
ぬいぐるみのほころびを…その娘の心の傷のほころびを
繕いに向かったのですよね。

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そして、そこで目にした厳しい現実は、
兄の罪の大きさを改めて思い知らされるものであり、
かけがえのない母親の愛情と温もりを失った娘の
心の救済へと双葉の気持ちは傾いていったのだと思います。

「真面目に生きたいんです。
 真面目な人でいたいんです。
 甘えたくないんです。」

双葉にとって、「真面目」って何?
洋貴との新しい生活を始めることだって「真面目」
じゃない?

そうして、加害者家族と被害者遺族が同じ船に乗って
同じ方向に向かうはずじゃなかったの?

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ドラマとはいえ、せっかくここまで関係性を育んだの
ですから、二人で生きていくのもいいじゃない?

私もそう思う気持ちはあります。

でも、双葉は次なる被害者家族の元にはせ参じ決意を
一人で固めます。

満島ひかり4.jpg

衝撃の別れを切り出された洋貴は、なんとか双葉の
心変わりを期待します。
一旦は、別れを受け入れた形をとって、深見荘から
双葉を見送る際、デート的なものの誘い…
いやいや、デートに双葉を誘います。

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普通の人たちがする普通のあれ…
普通のデートを二人の思い出にするために。

この洋貴がみせる双葉への未練がとてもいい。
洋貴はこの深見荘で一回、考え直してほしいと言い、
デート先でもフリスビーをしながら一度、草間ファームに
行く考えを改めないかと説得しようと試みます。

双葉への思い、
双葉と共に歩む人生に見出した希望を断ち切りがたい
洋貴の思いが、瑛太さんのピュアな演技もあいまって
とても素直な気持ちとして伝わってきて良かったです。

そうした未練のいっぽうで
真面目に生きたいと言い、もう、決めたことと
洋貴に宣言した双葉の決意に呼応するように、
洋貴は三崎文哉との新しい関係に新しい希望を見出そう
としていました。

夕食のシーン…

『僕、文哉に会いに行きます。
 何度でも行きます。
 拒否されても行きます。』

「でも、深見さんはもう普通に…」

『ごめんなさい…
 もう決めたんです。

 そしたら僕ら、道はまあ別々だけど
 同じ目的地見ているみたいな感じじゃないですか…
 それって、すごいうれしくないですか?』

同じ船に乗った二人だから
同じ目的地を目指して生きていきたい…

その強い思いが洋貴に働いて、
被害者遺族として加害者本人との新しい関係を
築くことで希望を見出そうとしたのですね。

それが、双葉と共に生きることになる、と。

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でも
洋貴のいいところは…
といいますか、私が好きなところは
それでも、双葉をあきらめきれない素直な感情が
抑えられないとことなのです。

食事を終え、公園で別れを惜しむように会話する二人。
洋貴は三たび双葉に言います。

『行くのやめませんか?』

即座に否定する双葉。
だったら、遊園地での写真を思い出に買えば良かったと
言う洋貴に対して、もったいないし、可愛く映っていない
から嫌だという双葉。普段からあんなもんだと言う洋貴。
ひどいですね、とはにかむような笑顔を見せる双葉。

出来るだけ普通の二人でいようとするのが
切なくていい。

別れ際
最初の別れ際…

手を振る双葉に対し、拒否する洋貴がいて…
何故手を振らぬのかと胸を叩いて責める双葉を
グッと自分の胸に引き寄せ、強く抱きしめる洋貴。

洋貴の体温を感じながら双葉が声をかけます。

「深見さん…」

それに答える洋貴が動揺ぎみに

「はい…」

と情けない声をあげるのが可笑しくて、
きっと自分でも発作的に双葉を抱きしめてしまった
ものだから、まさか自分がそんな大胆なことすると
思ってもみなかったから、双葉を抱きしめている
自分自身に動揺してしまったんでしょう。

そんな洋貴がとてもいい。
愛すべき人物です。

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なんだろ…

ただ未練たらしいウジウジした男の恋愛模様と違い、
三度にわたって、機会をうかがうように心変わりを
期待し、心変わりを勧める洋貴の気持ちとそれを
十分にわかったうえで拒否し、否定する双葉との
一連のやりとりに、とても共感でき、ラブストーリーと
してもかなりいい線のドラマだなと思うに至り…。

そして、ぎこちない抱擁シーンがとても二人には
とても似合っていて、手を振り、踵をかえすと、
一度も振り返ることなく夜の闇の中に走り去っていく
双葉の後姿が、とても可憐で記憶に残る映像に
なりました。
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抱擁直後、再度

『なんで?』

と問いかける洋貴に対し

『加害者の妹だからです。』

と答えた双葉。

思うに、双葉と三崎文哉という兄妹の関係は
想像以上に太い絆で結ばれているのです。
まるで一卵性双生児のように…。

兄が罪を犯し、妹がその罪の一端を担い、償い、
悲しみの向こう側に進むための役割を果たそうとする…

相対立する加害者と被害者。
怒り、憎しみの感情しか存在しないであろう
二つの立場に、明日を生きる希望をもたらそうとする
双葉という女性は、贖罪こそが自分の生きる道と決める
聖職者のようです。

加害者の妹として、
加害者の妹なりの責任をとる…
それが、双葉の言う「真面目に生きる」ということなの
でしょう。

憎しみという感情と攻撃という行為。

それは、犯罪被害者と加害者ということにとどまらず
広くは米国と中東の対立、テロとの闘いなるものにも
通じる感情であり、人類が解決を模索する永遠のテーマ
でもあります。

このドラマで双葉がとった現実にはないだろう突飛な行動は、
憎しみという感情と攻撃という人間が繰り返す悲劇的な行為に
人間自らが終止符を打てるという願いにも似た希望のような
気がします。

そして

洋貴は母親の顔を思い出せずに苦しむ三崎文哉に
文哉を抱く実母の写真を見せに面会に訪れます。

その写真を見た瞬間、いっきに三崎文哉の頬を流れ
落ちる涙。

kazamasyunnsuke.jpg

ああ、三崎文哉は母の愛情を思い出したんだな…
母の温もりを思い出したんだな…
ようやく押し入れの外に出るきっかけをつかんだな…

そう思えた瞬間でした。
少し、安堵したシーンでしたね。

あ、そうそう。

ラストの双葉と洋貴の文通のようなシーンですが、
あれはきっと実際には手紙のやりとりはしていない
のですよね、きっと。

あれはそれぞれの思いをそれぞれが相手を想いながら
綴った手紙だけどそれは心の中に仕舞うおみくじの
ように木の枝に結んでおく…

そうすれば不思議な郵便システムで
相手に届くにちがいない…

遊園地のデートで語られた双葉の台詞が
伏線なのですね。

互いが互いを思い、気持ちを届けようとすれば
希望の灯は燈り続け、明日を生きる力になる。

そんなシーンだったように思うのです。

そして
二人の手紙は互いに呼応し、まるで舞台劇のエンディング
のように、強いメッセージがこもったものになっていきます。

『悲しみの向こう側へ 進め 進め』

ふと
15年前に借りたAVの返却から始めようと思い立つ洋貴。

このドラマ、最後まで重いテーマのまま終わらせることなく
非日常より、まず日常の、身近なことからはじめることの
大切さ、普通のことの大切さをサラリと印象づけてくれました。

さて

私は何から始めればよいのかしら?
自分の生き方を始めることは、なにも、ドラマの中の
ことではないのですものね。

さて、困った。

ところで
実際の犯罪被害者家族や加害者家族の人たちは
このドラマを観て、どう思うのでしょう?

当然、坂元裕二氏は事前に両者への取材をされて
いると思います。
そうした取材をベースにされながら、双葉のような
フィクション性あふれるキャラクターを誕生させ、
満島ひかりという女優の抜擢で、ありえない世界を
ありえる世界に変えてみせた…

それは私にとっては幸せなことではあったのですが、
実際の被害者、加害者の立場になると、このドラマは
どのように映ったのでしょう?

それだけが疑問で
それだけが気になります。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-09-18 18:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
はじめまして。「それでも生きていく」の世界に嵌ってしまい、あの切ない最終話の続きを視聴者の方の見解から自分なりに考えたいと想い、偶然こちらのブログにたどり着きました。
本当に素晴らしい洞察力と文章力をお持ちですね。
私の中で疑問だったことの答えをほぼ全て頂いた感じです。
ただ、私の中に1つ疑問があります。それは遊園地での写真をどうしてあの二人は買わなかったのか。私だったらこっそり買っていつでも思い出したいだろうに。遊さんはあの時の二人の気持ちはどの様なものだったと思われますか?
Posted by 黒うなぎ at 2011年09月20日 23:03
黒うなぎさん、コメントありがとうございます。
写真の件ですか、洋貴はきっと買いたかったと思い
ますよ。
でも、あの場で買ってしまうと、最後の思い出の
一枚になってしまいそうだったからじゃないかしら?
双葉の考えが変わり、また二人で来られるなら、今回
買わなくても…。
だから、洋貴は双葉の心変わりを願って買わなかった
んだと思います。
事実、夜の公園のシーンでは、洋貴は双葉に考えを変え
られないかと言ってますから…

双葉は…
洋貴と別れて前へ進もうという気持ちに正直になろう
としたんだと思います。
双葉って、思い出に浸るよりも前進あるのみって感じ
ですから。それも、双葉の言う『まじめに生きる』こと
の一つなんだと思いました。
洋貴と生きることが双葉の希望なら写真は前向きなもの
ですが、被害者の娘の母親になることが双葉の未来なら
写真は過去の思い出なのですから…

私なりの考えですが、いかがでしょう?

また、時々遊びにいらしてください。
Posted by 遊(ゆう) at 2011年09月22日 00:34
こんばんは!お返事を有難うございました。
なるほど、双葉は「前進あるのみの女性」で、「被害者の娘の母親になることが双葉の未来」だから写真を買おうとしなかった訳ですね。
本当に双葉のことをよく理解なさっていますね。その通りですよね!!
この写真のことだけはどうしても解せなくて、主人に聞いてみたのですが、「辛くなるだけだからだろ」との回答で、なんともしっくり来なかったのです。
遊さんのお陰で喉に引っかかっていた小骨が取れた様に心からすっきりしました!!!
双葉とヒロキ、私的にはいつかはまた出会う様に思えてしまいます(はっきりいって希望ですが)。何年、何十年かかっても、草間家に希望の灯りを灯した暁に。。。
それにしても近年のドラマにない丁寧なドラマでしたね。
またあんなドラマに出会いたいものです。
また是非お邪魔させていただきますね。
Posted by 黒うなぎ at 2011年09月24日 22:12
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