水谷豊、及川光博「相棒10」第3話 - ドラマな人々@遊Blog

水谷豊、及川光博「相棒10」第3話

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

水谷豊、及川光博
「相棒10」第3話 晩夏


を観ました。
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脚本が太田愛さん。

「相棒」デビューは、season8の第2話
「さよなら、バードランド」。

でも、私の中では草笛光子さんが客演された
「ミス・グリーンの秘密」とseason9の
米倉斉加年さん客演の「最後のアトリエ」が
とても印象に残っています。

うまく表現できませんが、
太田愛さんの作品は、他の脚本家さんの作品と
どこか趣が異なります。

文学作品を読んでいるような…
主人公の人物像の描き方も心の内まで至極丁寧。
また、ドラマの構成にしても映画的。

くどくどと時系列を追うようなテレビドラマの
悪しき習慣なぞ微塵もなく、かといって奇をてらう
わけでもありません。

要は、凝った作品だと感心しきりになるのです。
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今回の作品でいうなら、
客演の三田佳子さんが犯人役ではない、という
ただ一点をとりあげてみても、なるほど、太田愛さん
という人は一筋縄ではいかない作家なのだと合点が
ゆきます。

余命宣告されたがん患者であり、著名な歌人の高塔織絵
が日傘を偶然病院に置き忘れたことから杉下右京と面識を
もつこととなり、高塔織絵の心に魚の小骨のようにずっと
ひっかかっていた一人の男性の死の真相について杉下右京
に調べさせることに…。

過去に存在した高塔織絵の許嫁。
しかし、彼は40年以上も前に服毒自殺を図り、
すでにこの世にはいません。

ところが

その自殺に使われたであろう毒薬の入った小瓶が
文箱から発見され、そのことに疑問をもった高塔織絵
が許嫁の死の真相を探って欲しいと杉下右京に頼むわけです。

もしかすると、許嫁の死は自殺ではなく、他殺では?

服毒自殺ならわざわざ文箱に毒薬を隠す必要などなく
他殺の可能性が高い。

では
いったい誰が…

つまりこれは、とうの昔に自殺で片付けられた
法的にはもはや時効の事件を解決しようというものなのです。

その解決の動機は、余命1年足らずとなった高塔織絵の
密かに心に思い、自分を歌人として育て上げてくれた恩人
でもある人物こそが犯人であって欲しいと願う一心で
杉下右京に解決を依頼するのです。

自分の歌人としての才能を開花させるために
才能乏しく平凡な労働者にすぎない心優しき許嫁
を毒殺することで、高塔織絵の歌人としての才能を
開花させたかった…

そうした結末を望み、そうならば老いらくの恋を
せめて余命の間だけでも成就させようと思ったので
しょう。

死を前にしても、なお、恋に生きようとする女流歌人を
大御所の三田佳子さんが好演されていましたね。

そして
結末は…

高塔織絵に恋心を抱き、その歌人としての才能に惚れ込み
許嫁の死後もずっと高塔織絵を支えた男の存在…

それはたしかにあったわけですが、
悲しいかな…彼は草食系男子そのものの文学青年だった
ご様子。

浅沼幸人。
高塔織絵が所属した器の会を旗揚げした人物。
高塔織絵に下心をもった男性として近づくことで
彼女から軽蔑されることを怖れた草食系男子。

誰からも人格者と評価される人間ほど
悲劇的なこともないのかもしれません。

草食系の隠れ蓑は、知と人格。
その二つで武装してしまった男は、男本来のもつ
女性への下心なぞ知性なき下卑た男の軽蔑すべき
心の有り様。

高尚な自分こそ彼女に尊敬される唯一の自己表現。
そう思ったのかもしれません。

しかし、

自分の気持ちを察せられ、
高塔織絵は女性そのものだったのです。
愛されることを望む女性だったのです。

死を前にして、
愛を確かめたかった…
浅沼幸人から自分は愛されていたのだと。
浅沼幸人は私を愛したからこそ許嫁を殺害した。
そうにちがいない。

だから
浅沼幸人は青い小瓶の毒薬の真相を知っているはず。
その小瓶の液体の入ったコーヒーなぞ飲むはずがない。

なのに

浅沼はあっけなく飲んでしまう。

仄かに期待した愛に絶望する高塔織絵。
いっぽう、許嫁殺害の復讐を受けるべく毒薬入の
コーヒーを飲み干したつもりになった浅沼幸人。

最後の最後まですれ違う二人。
なんとも不思議なサスペンスでした。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-11-03 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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