尾野真千子、小林薫NHK「カーネーション」第61回〜第66回 - ドラマな人々@遊Blog

尾野真千子、小林薫NHK「カーネーション」第61回〜第66回

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。


尾野真千子、小林薫
NHK「カーネーション」第61回〜第66回
第11週 切なる願い


を観ました。
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「カーネーション」を観る楽しみの一つ…

それは、尾野真千子さん演じる小原糸子と
小林薫さん演じる父、小原善作親子の共演シーン。

第11週は、その見納めとなってしまいました。
あの名(迷?)コンビ親子による丁々発止の大阪弁の
応酬が見られなくなると思うとちょっと残念です。

というわけで

善作さんの大やけどから始まった第11週。
瀕死の重賞を負ってなお、
笑わせてくれる…
泣かせてくれる…
感動させてくれる…

そんな善作さん、
いえ、名優小林薫さんでした。

kobayashikaoru.jpg

とにかく、あの「ひゃひ、ふぁへぇ、ひゃふぉ」と
言葉にならぬ言葉を情けない声で発する善作には
笑いました…いや、笑い事ではないんですけどね。
なにせ、瀕死の大火傷なのですから。

でも

面白いんですから仕方ない。
善作さんは笑わせるつもりはなくても、
演じる小林薫さんは笑わせる気持ち満々でしょ。

大いに笑わせてもらいました。

kobayashikaoru1.jpg



妻、千代(麻生祐未)には、ちっとも伝わらない善作の言葉が、
娘の糸子にはいとも簡単に理解できる、というシーンがこれまた
面白い。

善作と糸子。

itokozennsaku.png

これまで二人がいく度となく繰り広げてきた親子喧嘩。
喧嘩というより戦いといったほうがいいかもしれません。
善作と糸子はいつも本気で、魂をぶつけあってきた。
そこで投げつけられるキツイ言葉の数々は戦いの道具にすぎず、
二人はいつも互いの魂をぶつけあいながら心の会話をしてきたわけ。

だから

たとえ発音が不鮮明になっても、糸子にとってはなんの
不自由も感じないのでしょうね。
ふぁふ、ふぁふ言っていても、ちゃんと伝わる。

千代が「やっぱり親子ねぇ…」と感心しきりになるのも
合点がゆきます。

実は、火傷ではありませんが、私の父も発語が困難に
なった際に母とのコミュニケーションがうまくとれなく
なってしまったのですが、その際に通訳したの私でした。

父の発する音声が、言葉としてわかる。
まったく糸子の場合と同じ状況でした。
だから、思わず笑ってしまったのです。

あ、同じだ…わかるわかる、あのシチュエーション。

さらに

おばあちゃんが寝ながら魘(うな)されている場面。
あれも似た状況が私にもあり…これはちょっと複雑な
気持ちになりました。

itokonosobo.jpg

私の母の寝室から夜中に声が響き、何事かと思い
覗いてみると、目を閉じたまま両手を天井に向け
かきむしるように、何かを追い払う仕草をしながら
誰かと言い合いをしているように、誰かを責めている
ような様子だったのです。

どんな悪夢にうなされていたのか…
発する言葉は聞き取れなかったぶん、余計にその光景が
目に焼き付いて脳裏から離れません。

うなされる原因が、老いによる不安からなのか、なんなのか、
ひょっとすると私にも原因の一端があるのかしら、と心苦しく
なったりもしました。

その時の気持ちが、糸子のおばあちゃんの様子を見て
思い出しましてね…ああ、親が老いていく過程というのは
どこも同じなんだなぁと、妙なところで共感してしまい
ました。

そんなふうに、「老い」の場面を父善作の大火傷をきっかけ
にして巧く挿入しながらも、そのぶん、糸子の成長を善作と
いうフィルターを通して描いていたのには、やはり、脚本の
渡辺あやさんの上手さだと感心しましたね。
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火傷を負い、立ち上がることも出来ずにじっと寝床に伏した
状態の善作。
その下では、糸子たちが慌ただしく仕事をしている。
神戸の祖母からもらったアイデアで、着物をモンペに変える
という画期的な商売。

ただただ洋服にあこがれ、アッパッパを縫い、パッチ屋に
勤め、腕を磨き、洋裁店に勤め、修行を重ね、自分で
商売を始めるまでに至る過程で、その都度、ぶつかり
あい、闘ってきた糸子と善作…

ただ好きなだけで儲けを度外視していた糸子に対し、
商売をナメテいる、と激怒され商売の勉強をするために
紳士服店に修行したのがついこのあいだのよう。

onomachiko9.jpg

客の流れは一端切ったら終わりや。
客の流れは止めたらあかん。

階下で仕事をする糸子の逞しい商魂を耳にしながら
動かぬ体のまま優しい目で何かを思う善作の表情の中に
これまでの二人の物語がパァーっとよみがえってきました。

onomachiko20.jpg

そして、ひょっとすると善作はこのまま死んでしまうのでは…
と心配にもなったのですが、火傷のまま自宅で死去なぞという
野暮な死なせ方はしませんでしたね、渡辺あやさん。

大火傷も回復し、少し安心したところに、
今度はあの勘助の兄、泰蔵が出征することに…。

泰蔵の妻、八重子(田丸麻紀)の願いもあり、
糸子をはじめ、善作たちも出征の門出を祝うことに。

その際の善作が、泣かせてくれる。
回復したとはいえ、まだまだ治療の過程。
自力歩行も困難な状況だというのに、泰蔵の出征を
リヤカーで行くなぞできようものか、と無理をして
自分の足で歩いていきます。

そして、あらんかぎりの力を振り絞り、万歳三唱の音頭を。

無事、泰蔵の門出を祝し終えたその瞬間、精力尽きた善作は
その場に崩れ落ちます。

せっかく回復してきた傷だというのに、無理をして悪化
させてしまう善作。
ああ、これで善作は死んでしまうのか…そう思わせておいて
またもやフェイント。
巧いなぁ、渡辺あやさん。

やはり、善作には善作らしい死を、ということみたい。

大火傷、疥癬もすっかりよくなったかに見えた善作。
そこに履物店の保男が温泉旅行の話をもってくる。
その話題にのらぬ善作ではありません。
しばらく見せたことのない、喜色満面の笑みを浮かべて
温泉旅行に行く気満々の善作を誰も止めようもありません。

そんな父の様子に糸子も行動で喜びを伝えます。
父、善作の温泉旅行に着ていく国民服を上等な生地で
こさえます。

それを着た善作のうれしそうなこと。
仲間に褒められ、羨ましがられ、いてもたってもいられず
糸子の前に国民福を着た善作が立ち、なにやら、もじもじと
している様子に、観ているこちらの頬が緩みます。

礼を言いたくても、照れくさくてなかなか言えない善作。
父と子なのに、何故か男は女に礼を素直に言えない。
日本の男の特徴の一つですね。

で、酒を手土産にもたせると、それに対しては
即座に「おおきに」と礼の言葉がついてくる。

これまた、日本の男の特徴かも。

そんな善作が可愛くもあり、
頑固者の善作だからこそ、こうした初心で不器用な
感情表現が後の別れのシーンでの涙を倍増させてくれる
のよねぇ…。

北陸路の温泉旅行の門出。

仲間たちと嬉しそうに出かける善作たち。
その様子を見送る糸子たち。
出征とは違う、男たちの門出。
その対比が興味深く、そして、その門出が善作の最期と
なるというのが、また、善作らしく感慨深い。

遊びに行って、死す。

悲しいけれど、とてもいい死にかた…
いえ、渡辺あやさんによるとても素敵な善作の死なせ方
だったと思います。

ゼンサク キトク

の電報を受け取り、闇夜に飛び出す糸子。
そこに保男の妻が…
善作の霊が現れたらしい。

糸子の視線の先に、笑顔で立つ善作が…。

お父ちゃん!行かんとてい!
待って、逝かんとてい!
お父ちゃん!

泣き叫ぶ糸子に優しく、もしかすると初めてかもしれぬ
父親らしい微笑みを浮かべている善作。
その姿がゆっくりと消えていく様を観ているうちに
私までも悲しくなってきてしまい、目ん玉がびしょ濡れに
なってしまいましたわ。

戦地に行って死ぬ者。
温泉に行って死ぬ者。
人生悲喜こもごも。

来週は、どんな悲喜こもごもを観せてくれるのかしら。
楽しみです。

カーネーション.jpg

それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-12-18 09:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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