水谷豊、及川光博「相棒10」第9話 - ドラマな人々@遊Blog

水谷豊、及川光博「相棒10」第9話

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

水谷豊、及川光博
「相棒10」第9話
「あすなろの唄」

を観ました。

⇒⇒ブログを読むなら⇒



今回の「相棒」は、いろいろな意味で「イミシン」でした。

バクテクロリスという細菌が化石燃料である重油と同じ
成分をつくりだすという画期的な研究をめぐる殺人事件。

地球のエネルギー問題をいっきょに解決してしまうかも
しれないバクテクロリスの研究を継続させていくための
研究資金の不足を何で補うか…

国からの予算がつかない以上、国内外の企業にその
資金提供を頼らざるをえない。

しかし、殺された高松教授のもとに資金提供を申し込む
企業は海外ばかり。

バクテクロリスは石油にならなければ生まれてきた
意味がない…

それが高松教授の口癖でした。

しかし、共同研究者の栗田教授(利重剛)は、その
資金提供を申し出る企業に難色を示します。

ロシアなど海外企業ばかりが資金提供に積極的であり、
このままでは地球のエネルギー事情に革命を起こすで
あろう研究成果を海外に売ってしまうことになる…
売国行為であると。

かたや、バクテクロリスは石油にならなければ意味が
ない、という信念のもと、海外の協力も惜しまないと
いう高松教授。

その二人の共同開発者同士の間に生まれた綻びが
殺意を芽生えさせてしまう。

しかも、その殺害方法は、バクテクロリスから
産生される硫化水素によるものでした。

とまあ、サスペンスとしてもエンターテイメントとしても
今クールの「相棒」の中では「相棒」らしいという意味で
秀作の部類だと思うのですが、それ以上に別の意味でも
「毒」を含んだ作品のように感じたというのが正直なところ。

というのは

杉下右京と神戸尊の最後の会話がとても興味深く、
気になったものですからね。

研究室のバクテクロリスが死滅した原因が部屋に充満した
硫化水素であると判明したことを神戸が杉下右京に伝えながら
言う台詞…

「結局、自分で蓄積した毒が、命取りになったんですね…。」

それに対し、何も返答がないので様子をうかがうように神戸が
杉下右京に声をかけます。

「何を考えているんです?」
『以前、君が考えていたようなことです。』

このやりとりが気になって仕方ないんです。
それは、相棒として神戸尊が参加するようになって
から、特に際立つ「相棒」のコンセプトである

警察組織の腐敗構造

に通じる考えかたなのではないかしら、と思うからです。

世の中の浄化が最大目標であるはずの警察が
自らが蓄積した「毒」によって死滅するのでは…

警察組織は腐敗と自浄作用を繰り返しながら、
組織としての形を維持し、治安維持に必要不可欠な組織
として存在しつづけています。

「相棒」では、その自浄作用を促すための細菌として
杉下右京や神戸尊が存在しているわけなんですよね。

たとえ、わずかでも生き残ったバクテクロリスが存在
するならば、本来の目的達成を諦めるに及ばない…
そこには希望がある、というわけです。

だからこそ、杉下右京は親指を立てたんでしょう。

で、私がこのドラマをイミシンと思うのは、
自らが蓄積した「毒」によって死滅する、というメタファーは、
警察組織のみならず、「相棒」というドラマ自身についても
言えることなのではないかしら、と思うからです。
⇒⇒ランキングをチェックするなら⇒

「相棒ten」を観ていて感じるのは、サスペンスドラマの
新機軸になり、進化をつづけるはずの「相棒」が、10年という
長い年月が経つうちに、気がつくと自らが蓄積してきた毒に
冒されつつある、という危機感が、この第9話「あすなろの唄」
を作らせたように思うのです。

まあ、考え過ぎのところは、私の悪いクセなのですが、
「相棒」というシリーズが、
その制作スタッフが、
そしてテレビ局が、
出演者が、
蓄積してきた「毒」というのは、やはり、在るように
思います。

そしておそらく、
制作側が一番そのことを痛切に感じているはず。

だからこそ、

わずかでも新たに再生する可能性を秘めているならば
その希望に賭けて、制作を継続していく勇気をもつべき
なのでは…

そんなメッセージを
バクテクロリスという細菌を素材にしたサスペンスに
感じました。

私も「相棒」ファンの一人として
その希望の光に期待します。

ところで

杉下右京が間髪を容れずに発する

「どうもありがとう」

は、笑えますよね。

特に、米沢さんに有無を言わせずに頼みごとをする際の

「どうもありがとう」

は、答えを待つまでもなく言ってますものね。
あの、人を説得する時のテクニックはどこかで使えそうな…


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ dramaq1.jpg


ブログのランキングに参加しています。
このブログを支持、応援していただける方にコチラをクリックして
いただけるとランキングに反映され、ブログ更新の励みになります。
是非、よろしくお願いいたします。

               
このブログのトップページに戻る



タグキーワード
2011-12-18 15:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
人気ブログランキングへ にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ dramaq1.jpg blogram投票ボタン
この記事へのコメント
but,なにしろ、亀ちゃん、ミワコ、たまきさんいなくて何が相棒か?さらに小野田官房長!いなくて・・・これでも相棒を愛せと?あなたは耐えられますか?相棒は大好きだけれど今までの満足感?ホンノリ感?やった〜感?緊張感?等々はなくなってしまって・・・
昨日映った「バベル・・・」は究極の最高傑作だよね!「カシオペア・・・」はオレ的にはイマフタツ。やっぱり「バベル・・・」の次は「ついてる女1,2」でしょっ!
なにしろ上記4人の復活を望む!もう今の相棒では、どうしても見なきゃとはおもわないな。
Posted by at 2012年01月04日 21:47
名無しさん、コメントどうもありがとうございます。

おっしゃるとおり、喪失感は否めないですよね。
でも、元旦スペシャルは、なかなかの出来栄えでしたよ。
過去は過去。
ないものねだりをするよりは、今いるメンバー、将来出てくる新メンバーなどに期待して視聴するのもいいんじゃないかしら?
Posted by 遊(ゆう) at 2012年01月04日 22:26
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Powered by Seesaa
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © ドラマな人々@遊Blog All Rights Reserved.
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。