尾野真千子「カーネーション」第73回〜第75回 - ドラマな人々@遊Blog

尾野真千子「カーネーション」第73回〜第75回

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

尾野真千子
「カーネーション」第13週
第73回〜第75回 
生きる


を観ました。
⇒⇒ドラマレビューはコチラ⇒

onomachiko19.jpg


勘助が死に…
糸子の夫、勝が戦病死…
そして、地車(だんじり)の大工方、勘助の兄の泰蔵も
戦死…

次々と出征していった男たちの死。
その訃報を受け取る糸子の反応が、悲劇的でないところが
このドラマで感心するところ。

onomachiko20.png

もちろん、悲しい。
だけど、その悲しさを感じられなくなってしまっている
糸子の感覚の異常さのほうが勝ってしまっている…

そのことの怖さ…それが戦争なのかもしれません。

平時に持っていた喜怒哀楽…
感動したり、悲しんだり、心から笑ったり、怒ったり…
そうした当たり前の人間らしい反応を失ってしまう。

そのことの悲劇性。
やたらと俳優たちに涙を流させるお涙頂戴式のシナリオや
演出が跋扈する昨今のドラマの風潮がある中、この
「カーネーション」は不用意な泣かせ方はしません。



涙では描ききれない戦争の悲劇というものを
失われていく感覚を通して演出していることに感心しまた。
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その対比として、泰蔵の妻、八重子の涙が生きてくるのであり、
地車を前にして、はじめて号泣する糸子の様子に、失われたもの
に対する深く大きな悲しみを感じることが出来るのです。

女たちからお洒落を奪い、男たちから命を奪い、
人々が生きる町からは祭りを奪ってしまった。

本当なら…戦争さえなければ
糸子の傍には笑顔の勝がいて、子供たちがいる…
もちろん、父善作だって、元気でいたにちがいない。
勘助だって、泰蔵兄さんだって、みんな笑顔で元気で
いたはずだ。

そして、いつものように9月になれば、男たちが勇猛果敢に
地車を曳き、女たちはその姿に熱狂する。

いるはずの人を奪い、
在るはずのものを奪い去った。
憎んでも憎みきれない戦争。
残るのは喪失感のみ…。

岸和田の町に当たり前に在ったものが、失われてしまった悲劇。
勝の訃報を手にしても、無反応になってしまっていた糸子が
無用の長物となってしまった地車を前に、忘れていた感情が
いっきに吹き出し、跪き、号泣する糸子の姿に胸打たれました。

しかし、そんな感傷すら許さないのが戦争なのですね。

男たちがいなければ、女が一家の大黒柱となって、
家族を守り、養ってゆかねばならない。

今週の糸子は完全に小原家の大黒柱でしたね。

祖母や母たちを安全な場所に疎開させようと開いた
家族会議の仕切りはお見事でした。

自宅を出たくない。ここで死ぬ、と駄々をこねる祖母に
対し、目をむいて

「チッ!」

と舌打ちした時は、もう笑いながら拍手ですわ。

itokonosobo.jpg

暴れる祖母を力づくで祖母をリヤカーに乗せていく
場面のなんともいえない爽快感。

否、爽快なんて言ってはいけないのかもしれませんが、
悲しんでいる暇なぞない、生きるために何をすべきか、
というただ一点のために全てが優先していく、その
展開の速さに、何故か観ていて気持ちが良かったん
ですね。

ああいう糸子の態度をリーダーシップと言うんでしょうね。

onomachiko13.jpg

力づくで強引ですけど、あれを独裁者と言う人はいない
でしょ。
やはり、リーダーシップっていうのは、四の五の言わせない
強引さが必要なんでしょう。

現在の日本のリーダーにも是非、小原糸子から
リーダーシップを学んで欲しいですわ。

さて、今週は年末ということで3話しかないのですね…
ちょっと残念。
カーネーションを観ようとテレビをつけたら、

なんと

ゴー!をやってるじゃあーりませんか。
ゴー!なんて観たくないのよ、こちとらは。

はぁ…

とうわけで、戦争も終わりです。
実際には長い期間なのに、ドラマのほうでは
めまぐるしくあっという間。
この展開の速さがいいですね。

時間は短くても、きっちり表現しようとしているものが
的確に描けていると思います。

改めて、脚本の渡辺あやさんって巧いなぁと感心。
演出もいい。
言うことなしでございます。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2011-12-30 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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