水谷豊、及川光博「相棒10」最終回 罪と罰 の感想 - ドラマな人々@遊Blog

水谷豊、及川光博「相棒10」最終回 罪と罰 の感想

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

水谷豊、及川光博出演
「相棒10」最終回 
罪と罰


を観ました。
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面白かったですよ、私は。

事件の真相や犯人像といった、いわゆるサスペンスのパーツに限れば、
それほど新鮮味も斬新さもないので、そこに期待を寄せた人には
物足りない最終回だったと思いますけどね。

でも、事件の発端となるクローン誕生の是非をめぐる杉下右京と神戸尊の
対立のさせかたが面白かったですね。

杉下が理系なら神戸は文系。

杉下が科学者の視点で一つの真実のみを追及するのに対し、
神戸は宗教や倫理という座標軸に加えて、人としてこの世に
生を受けた者全てに平等に与えられるはずの

人権

クローンの人権

を座標軸を加えて、複数の真実を創作しようとする…。

真実を暴くことで、人権が奪われるなら、別の真実を自分たちで
創ればいいという考え方は、

真実の隠蔽

にすぎず、全てを無かったことにする日本人的な悪習にも
通じるものを感じてしまう人もいることでしょう。

でも、世の中、真実は一つしかない!それ以外は認めない!という
生き方だけでやっていけるほど、なかなか単純ではありません。

万物、科学どおりに事進まない、科学だけでは解決できないことも
あるわけです。
神の存在、死後の世界、霊能者、超能力…

まあ、人類はどうやら真実が一つと決めつけたがる人がいるいっぽうで
物事を違う角度から見たがる人種も数多くいるわけです。

それを隠蔽というか、ものの捉え方の相違と考えるか…

ある意味で、いいかげんさがある。
嘘をついたっていいじゃない、それが現状のベターな選択なら。

それは、いいかげんさでもあり、優しさでもあると思います。

神戸尊という心優しきヒューマニスト

らしいなと思いました。
たとえ、それが真相に蓋をすることになっても、
考えうる最良の結果を導こうとする。

神戸はこれまでも、杉下右京にはない…
杉下右京とは違う形で、情に篤い行動をとってきたように
思います。

私が一番思い出すのは、season8の「ミス・グリーンの秘密」で
草笛光子さんのことを自分の体を盾にして狙撃から守ったシーン。

それと

season9の「通報者」。
母親に捨てられた幼い兄と妹が、生活保護を受給する
ために、真相を語ろうとしないのを、神戸が子供たちに
心を傾けて、親身になって解決にあたる回。

神戸尊は優しい。

その優しさが徒となったのが
season10の初回、「贖罪」で暴露された

偽証。

被害者への感情移入が過ぎて、自らの偽証で冤罪を
生み出してしまう。

そのことの後悔が今回のクローン事件にもつながっていくる
わけですけどね…。



一見、杉下右京と神戸尊の二人は、頭脳明晰でナイーブなところなど
とても似たタイプのように映りますが、決定的な違いが、今回如実に
なったことが、私にとってば一番興味深かったですね。

形としては、木村佳乃さん演じる片山雛子と警察庁の長谷川の説得に
応じた形でしたが、杉下を説得しようとしたことは、神戸自身の本音だった
ように私には映りました。

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さて

ここからは、ちょっとした不満です。

まずね、雛子先生をもっと前面に出してほしかったです。
木村佳乃さん演じる雛子先生ってキャラ、私好きなんですわ。

雛子と右京のクローン論争を見てみたかったです。

なんか、スケールがね、小さかった。
クローン人間を国家の地下組織が研究をすすめていた
なんていうSHフィクションの要素があってもいいくらい。
裏国家事業に右京が真っ向勝負するほうが、エンターテイメント
としてのスケール感があるじゃない?

その実験が事故で家族を失った女性の母胎で行われていた
とかね…。

ちょっと、最近ね、全体的にスケールが小さく感じるのよ。
予算削減って感じ?

あとね

さきほども触れた神戸の偽証の件。
私はてっきり、偽証の責任をとる意味で、けじめある態度を
最終回にとるのでは…と思っていたわけですよ。

だって、第16話の「宣誓」の回の最後のシーンなんて
神戸尊が「やっと僕もふんぎりがつきました」みたいなこと
言って、名札を裏返して特命の部屋を去っていったじゃない?

どう考えたって、偽証の件にけじめをつけると思うでしょ、普通。

でも、そうしなかった。
しかも、自らの偽証で死を選択させてしまった容疑者の再生を
願うばかりにクローンに同調するコメントを発したり…。

そこはちょっと違うんじゃない?
と、思いましたよ。

DNAレベルで再生できたにせよ、それは別の生命体なんですから。
そこに神戸が自らの贖罪を求めるのには違和感を覚えましたね。 

それと
これは、神戸の優しさに通じるのかもしれませんが、
どこか彼は優柔不断なのよ。

偽証にけじめつけないのもそうだけど
一度は杉下右京のポリシーを踏みにじったから、もう
特命にはいられない、と決意して願い出た配置転換なわけでしょ。

なのに

ひとたび、杉下右京から優しい言葉をかけられた途端、
異動の気持ちはなくなってしまうんですもの…
どこでもいいから異動させろ、と監察官の大河内に訴えたのは
神戸自信…なのに、右京の許しをもらったら、異動や嫌だし
長谷川の膝下、警察庁長官官房付への異動もなおさらだ、と
不服の態度。

神戸くん、キミは我儘だ。

どうせなら、杉下右京に頼まれても、毅然として特命を去る
覚悟を示して欲しかったぜよ。

ま、そんな優柔不断な感じが神戸尊であり、彼の良さなのかも
しれませんけどね。

ま、そんなこんなで相棒を卒業した及川光博さん。
お疲れさまでした。
おそらく、スペシャルかなんかで、またのご出演があることを
期待しています。

さて、次なる相棒はいったい誰なのか?
と多くの人の興味はそっちに移ってしまっているわけです。



私の予想というはけではなく
私のたんなる希望を言わせていただくなら

水谷豊氏と生前、親交深かった故松田優作さんの長男、

松田龍平さん

の相棒を観てみたいです。

おそらくね、次の相棒が最後の相棒になると思うんです。
ならば、松田龍平さんとの共演が観てみたいなぁ…

彼、テレビドラマはほとんど出ないし、スケジュールの
都合はつきやすいんじゃないかしら?
弟の松田翔太さんのほうは、テレビも映画も多方面に
露出している状況だから無理でしょう。

それに

龍平さんの不良っぽいタイプが理路整然とした杉下右京に
逆らったりするの観てみたいですわ。
なんか、全くタイプが違うし、相性が悪そうに思えるからこそ
新相棒にふさわしいような…



かってな希望、願望です。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2012-03-22 21:48 | Comment(1) | TrackBack(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
初めまして。相棒10の検索の流れで来てしまいました。大変、面白く共感できる分析でした。神戸クンに関しては、実は微妙な気分でした。彼のキャラは興味深いけれど、及川さんの演技には多少、難があると思えて。
最終回の「罪と罰」では確かに謎解きには不満がありましたが、後半の二人の対決には満足しました。
一つ、付け加えるとすれば、神戸クンは右京さんにとって自分は何なのかという以前からの問いを激烈にぶつけてしまったのだ、と。もちろん、彼の理念が杉下右京とは違うという点においては、全面的に賛成です。ただ、自分の尊敬する年長者に甘えたという印象がありました。大河内さんにも右京さんにも駄々をこねてる様にしか見えませんでしたよ。この事件で神戸クンは冷静に動く事が出来なかった。彼が抱えている根本的な大きな悩みは「贖罪」だけではないと思います。過去の偽証への贖罪だけではない、心を深くむしばむ彼の心に潜んでいる悩み。
「親の罪を子供が背負う」事に対してトラウマを抱えて居るようにも見えました。
神戸クンは今後も警察庁との絡みで出てきますよね。神戸クンが冷静になって自分とも事件とも向き合える様になったら、右京さんともう一度判りあって欲しい。右京さんは神戸クンを理解していたし、信頼もしてたと思うし。「君を追い出すつもりなどありませんよ」という言葉に私、うるっと来ちゃいました。右京さんは優しさを表現するのは下手なんですもの。
寧ろ、この事件では神戸クンよりも、右京さんの変化に驚きました。彼の思いを受け止めてくれてしかもそれを不問に付そうとした。これから、右京さんがどう変わって相棒と関わるのはとても興味があります。
Posted by まるさん at 2012年03月26日 14:01
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神戸の相棒も・・・
Excerpt: ドラマ「相棒」シーズン10を見ました。 テレ朝にて 水曜9時にやってました もう 10回目となると毎話のストーリーも安定感 そして 杉下・神戸のコンビは良い感じになっきて 今回は過去キャラの再登..
Weblog: 笑う学生の生活
Tracked: 2012-03-25 18:03
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