堺雅人、新垣結衣、里見浩太朗「リーガル・ハイ」第8話の感想 - ドラマな人々@遊Blog

堺雅人、新垣結衣、里見浩太朗「リーガル・ハイ」第8話の感想

こんにちは。
遊(ゆう)です。
いつもご訪問いただきありがとうございます。

堺雅人、新垣結衣、里見浩太朗
「リーガル・ハイ」第8話
親権を奪え!天才子役と母の縁切り裁判


を観ました。
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sakaimasato11.jpg


いつもなら、瞬時垣間見せるか、
ワンカット数秒の間に見せる古美門のシリアスな表情…。

それが今回に限っては、
コミカルフェィスとシリアスフェィスの頻度が逆転したかと
思うくらいに、古美門の真剣で、怒りや憂い、悲しみに満ちた
心のコアの表出が目立ちました。

そして、そのシリアスな表情一つひとつ、
シーンが変わるごとに微妙に異なる真剣な眼差しに
俳優、堺雅人の真髄を観る思いでした。

sakaimasato9.jpg

この古美門のコアな部分を見事に演じているからこそ
普段の饒舌マシンガン・バスターキートン古美門による
超絶技巧コメディに心から抱腹絶倒し、感動し、拍手喝采
することができるわけです。

でなければ

古美門のバイオリンの音色に心動かされることなんぞ
ありえないわけです。

さて

今回の第8話…
親権を奪え!天才子役と母の縁切り裁判

ということで、私は昨今の天才子役ブームをシニカルな
視線で裁く法曹コメディに仕立てるのかと思っていたの
ですが、あにはからんや、子どもに自分の夢を重ねて
しまう、子離れできない親が大量生産されている現代
の親子関係をシリアスに、かなり正面から切り込んだ
ドラマとなりました。

そして

子役の親子関係を俎上にあげながら、しかし実際には、
むしろ本題となるであろう古美門の父親の問題を大きく
クローズアップさせてきたことにこのドラマの奥深さを
感じ入ってしまったわけです。

裁判ネタはネタとして
その弁護活動を通す中、古美門研介の人格形成に大きな
影響を落とした父親の存在を出してきたことで、今まで
見せなかった古美門の深い悲しみ、憤り、そして分別
というものを見せてもらった気がします。

子役の親子の関係を、稼ぎ頭の子どもをめぐる両親の
親権争いにせず、よもや日本の子役には想像すらしない
アル中、喫煙、男遊びというハレンチ極まりない
スキャンダルをもってきたところに、脚本の古沢良太氏の
センスを感じます。

子役の両親の不和、家庭崩壊、離婚劇は、リアルな
日本の芸能事情を反映しすぎますものね。
生々しすぎてリーガル・ハイには似合いません。

その点、自らアルコールや麻薬に手をつけ、
抜け出せない闇の中に陥っていくハリウッドの子役のパタン
を模したことで、みごとなシリアス・コメディ作品に仕上がったと
思います。

ありえなさを演出しながら、そこに子どもと親の本音の
ぶつけあいという真剣勝負を挑ませようとしたところは
やはり、秀逸。
天才子役の才能をみこんだ台詞ありきの大芝居をうつ
という小賢しさに陥ることを踏みとどまり、父親の
本気に対抗するために全てを捨て去り、今の本心で
勝負させようとして台本を破り捨てる古美門には、
今までにないカッコよさがありました。

そして

家裁での本番では、子役に本心を語らせようとする
ものの、押し黙る子を諭すように、古美門自らが
子役の本心を代弁していくという展開に転じていきます。
さらに、真知子も代弁していく…。

子どもの本心を語らせるつもりが、大人が大人の
言葉で代弁していく…
なんだ、本人の言葉じゃなくて、大人の代弁かよっ!
と突っ込みたくもなるところ。
ややもすれば、勘違いはなはだしい嘘くさい大芝居に
なるところですが、ここで光るのが堺雅人さんの
そんな屁理屈を屁とも思わぬ真に迫る名演技です。

目をつり上げ、激しく言葉を紡ぐその矛先は、
子役を心から気遣う古美門の心を映すものであると
同時に、相手方の弁護士である実の父親に向けて
放たれているのが痛いほど伝わってくるからこそ
子役の代弁という形が成立しているのであり、
観ている私たちを納得させているのだと思います。

「親子手をとり、互いに更正する道を探るべきです。」
『不可能です。
 お互いの依存関係を断ち切らなければ治療も更正も
 図れません。』

「親子の絆は深くて強い!」

『深くて強い絆だから困難なんです!!

 成功は欲望を呼び、欲望は破滅を呼ぶ…
 自らの存在が母を不幸にすることをメイさんは知っています。』

一連のシーンは、鳥肌ものでした。
スゴイ…スゴイぞ、堺雅人…

これが、高い報酬ばかりが目当ての弁護士の台詞でしょうか?
これが、勝つことだけにこだわる弁護士の台詞でしょうか?

古美門研介の正義のよりどころは相当な深淵にありそうです。

今回の裁判、古美門は子役のメイちゃんから、約束の2000万円を
報酬としてもらったと思います?
思いませんよねぇ…。
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真知子ではありませんが、古美門という弁護士を、人間を
もっと知りたく、ますます知りたくなってきました。

そんな古美門と疎遠な父ですが、
この二人のやりとりでも、とても印象深いシーンがありましたね。

「スカイツリー見てきましたよ。」

『想像よりずっと大きかったでしょう。』

「いや、東京タワーのほうが大きかった。
 はるかに。」


そう。
東京タワーが建設された当時、
戦争で多くを失った日本が、夢と希望を取り戻すシンボルと
して上へ上へ、高く高くそびえ立つ東京タワーにどれほどの
勇気をもらえたことでしょう。

332.6mと634m。
数字では表せない価値の大きさ。
数字では表すことのできない夢と希望。

果たして、スカイツリーに私たちはどれだけの夢と希望を
抱くことができるのか…
全ては経済効果とデジタルの恩恵という曖昧な歓喜の和に
飛び込もうとしているだけような気がしてくきます。

そんなニュアンスを古美門の父親の東京タワーの台詞に
感じたのと同時に、脚本家古沢良太氏ならではの台詞で
あることにほくそ笑む次第。

古沢良太氏…
いわずもがな、「ALWAYS 三丁目の夕日」の脚本をご担当。
そう。
東京タワー建設を時間軸の中心にすえた、あの
感動の名作を書いた方。

東京タワーがスカイツリーごときに負けるかっ!
てなもんですよね。
私たちは、モノに感動するのではありません。
モノの中に自分が感動できる価値を見いだせるかどうか。
夢や希望が見いだせるか…
生きる力が湧いてくるか…
だと思います。

そして

この東京タワーとスカイツリーの対比は
父と息子の価値観の対比をとてもよく表しているようで
とても面白かったです。

最後、
私には息子はいません、と言い切った父親。
その言葉を聞き、遠くを見やる古美門の表情を観ると
心が締め付けられそうになりますが、あの冷たい言葉も
父親の愛情表現の一つなのでしょう。

絆を断ち切る、という…。

だからこそ

里見浩太朗…いえいえ、服部さんという
クリスマスプレゼントが効いてくるんですよ。

やっぱり巧いわ、古沢良太さん。


それでは。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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2012-06-07 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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